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Tak Matsumoto & Daniel Ho「Electric Island, Acostic Sea」

 Tak Matsumoto & Daniel Hoのコラボアルバム「Electric Island, Acostic Sea」の、簡単な感想。

Electric Island, Acoustic Sea  [CD ]

Electric Island, Acoustic Sea [CD ]

 

  コラボアルバムだと、ラリーカールトンと組んでグラミー賞を取った「Take Your Pick」以来になる。

 あのアルバムは互いの持つアーティストイメージを掛け合わせることに忠実だったから、今回もまたそうだろうと思っていたが、意外と松本の色が強いロックアルバム然とした作風。「Fujiyama Highway」や「Wander Blues」では弾きまくる。現時点でのB'zでの最新作「EPIC DAY」や個人名義での最新作「enigma」にしてもそうだが、ここ数年、縦横無尽に多彩なフレーズを弾きこなす松本を聴くことができて僕は嬉しい。

 一時期、ここ5年前あたりまでは、音数を少なくしてトーンに拘って、音と音の「間」を重視する……本人曰く「大人」のプレイをモットーにしていたらしく、B'zにもソロワークにも、確実にそれが反映されていた。当人の中でその試みは成功していたのかは知らないが、僕はそれらのプレイからは確実に退屈さを覚えていたし、今も昔も松本は複雑なパッセージを軽やかに弾きこなしてこそのギタリストだと思っている。だから、ハワイのウクレレミュージシャンとのコラボと銘打たれたこの企画で、容易に「大人」に逃げなかったことは、僕の中ではとても良い印象だったのだ。

 ダニエルは多彩な楽器を使いこなすマルチプレーヤーで、弦楽器なら何でもござれらしい。松本のディストーションがかった太いギターの隙間を縫うように、12弦のアコギ、琴、三線、オルガン、とにかく色々な音を入れている。1回聞き流すだけでは分からない仕掛けがあちらこちらにあり、ポップながら決して簡単ではないサウンドだ。

 強いて難点を挙げるなら、数回聴いた限りではどの曲もいまいちメロディラインが頭に入ってこない。パッと聴いた時点での分かりやすい旋律に欠けるのは、それこそenigmaでもそうだった。キャッチーなメロディを楽しむというよりは、音を堪能する方面に特化しているアルバムと言い換えられるかもしれない。

 簡単な感想と言いつつ、無駄に長くなったからこれで終わりにする。

 


“Faithfully” Tak Matsumoto & Daniel Ho

 Journeyのカバー曲で、原曲は「Frontiers」に収録。

 このアルバムが発売されるのは明日……つまり今日はフラゲ日だが、奇しくも今日、Jouneyは「Escape」と「Frontiers」の完全再現ライブを開催するらしい。当然この曲も演奏するだろう。行きたかったですね。

雑記2

 髪を切った。普段耳が隠れ肩まで襟足が届く程度には長く野暮ったい髪型をしていた僕だったが、随分と久々に……5年ぶりくらいに全てを短くした。前も後ろも横もだ。

 僕はもう長いこと長いことROSSO初期のチバユウスケの髪型を半分冗談、半分本気で追い続けていた。襟足が長く、耳が隠れ、前髪が隠れる程度のロックンロール然とした整った髪型だ。

 真似をしようとあれこれ工夫はしてみたが、ついに届かなかった。髪質が硬すぎるのか頭の形の問題なのか、どーうも野暮ったくなってしまって、1ミリも近付くことはないまま僕のチバユウスケ化計画は今日を以て終わったのである。無念。

 以前両親に言われた言葉に

「この家系は硬くて真っすぐで全く曲がらない髪質だから、パーマはかけられないし、どうあがいてもカッコいい髪型なんて無理」

 という身も蓋も無いものがあったが、今になって心底納得している。こうして切ってもらった自分の髪型を見ても、チバユウスケどころか水泳部員になりたての高校1年生といった感じで、心底面白くない。チバはともかく、まずは納得の行く髪型が欲しい……。

 


ROSSO-シャロン

 ロックミュージシャンは皆ロックミュージシャンっぽい髪型をしているから気に食わない。専属のスタイリストが付いているから、なんて理由もあるだろうが、それにしても僕のような髪型をしたロックミュージシャンがいてもいい。

雑記1

 胃腸風邪を引いた。

 言葉にすれば「なんだそうか」で終わるが、引いた側はたまったものではない。幸いなことに引き始めから今日に至るまでの数日間は大した予定も無く、僕は存分にのたうち回ることができた。

 胃腸風邪……要は、普通の風邪菌が胃腸に住み着いて暴れ回ることで胃腸炎を引き起こす風邪だ。高い熱が一晩続いて治まった後、2日3日にわたる腹痛地獄が繰り返される。

 当然何も食べられない。その代わり水分は存分に摂れと強く言われる。できればスポーツドリンクがいいとしつこく言われる。言われるままにポカリスエットを飲めば、それが胃の中で暴れ回す。それは仕方無い、耐えろと言われ、またアクエリアスを飲み、腹痛が激しさを増し、とうとう僕はこの世のあらゆるもの全てを呪った。

 健康な胃腸を持つ人間を呪い、苦しんでいる僕の隣で何の変哲も無く夕飯を平らげる弟を呪い、テレビの向こうで牛カツを食べながらおいしいおいしいと喚いているグルメリポーターを呪い、自分自身をも呪った。

「乱れた食生活のせいだ、多分メロンパンを食べ過ぎた天罰だ」

「治ったらしっかりと3食食べるようにして一汁三菜を基本にして、ヨーグルトなんかも食べて胃腸を強化するんだ」

 4日目、今日にしてようやく治りかけ、恵方巻を少しだが食べることができた。腹痛も消え去ってしまえばこっちのものだ、とりあえず僕は今メロンパンを食べたい。

 


andymori "everything is my guitar"

 腹が痛くなった時は決まってテンポが速いシャッフルの曲が頭に流れる。andymoriだったらこの曲にしろ「CITY LIGHTS」にしろ、後藤がドラマーだった頃の曲がランダムで頻繁にかかる。